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歯磨き粉について知っておこう！

歯磨き粉に入っている成分

歯磨き粉の成分には「基本成分」と「薬用成分」があり、基本成分のみのものは化粧品と呼び、基本成分にプラスして薬用成分が配合されたものを医薬部外品と呼んでいます。これは薬事法によって決められています。

1.研磨剤
　具体的な成分としては、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素カルシウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、無水ケイ酸（シリカ）

2.発泡剤
　歯磨き粉を泡立てることで口腔内に拡散させ汚れを除去する効果が期待できる成分で、ラウリル硫酸ナトリウムなどが代表的

3.湿潤剤
　歯磨き粉に水分を与え、口内での操作性を向上させる効果が期待できる成分で、ソルビトール、グリセリンなど

4.粘結剤
　歯磨き粉に適度な粘性を与えて操作性をよくする効果が期待できる成分で、具体的には、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロスナトリウム、カラギーナなど

5.香味剤
　歯磨き剤に味や香りを付けることにより歯磨き後の爽快感を与える効果がある成分で、ミント、メントール、サッカリンナトリウムなど代表的

6.保存料
　歯磨き剤の変質を防ぐためのもので、安息香酸ナトリウムなど

～歯磨き粉の薬効成分とは～

1.フッ化物
　歯質を強化し虫歯の予防や、初期虫歯の再石灰化による歯質の修復といった効果が期待できる成分です。フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウムなどが代表的

2.ミネラル
　歯の再石灰化に必要な成分で、虫歯予防に寄与します。具体的には、リン酸カルシウム、マグネシウム、リカルデントなど

3.塩化ベンザルコニウムや塩化セチルピリジニウム
　殺菌効果のある成分

4.ポリリン酸ナトリウム、硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
　知覚過敏症になった歯面を一時的に保護してしみるのを防ぐ効果

5.塩化ナトリウムや塩化クロルヘキシジン
　歯垢を分解して歯面から浮かせて落としやすくする効果を発揮する

6.デキストラナーゼ
　歯垢が歯石化して歯面に沈着するのを予防する効果

危険なものは！？

1.ラウリル硫酸ナトリウム
　歯磨き粉をつけて歯磨きをしたときの泡立ちはラウリル硫酸ナトリウムの発泡作用によるもの

2.無水ケイ酸、炭酸カルシウム
　着色を除去する働きをする研磨剤ですが、歯のエナメル質も傷つける。
　歯の表面が削れ知覚過敏の症状が現れることがある。

3.サッカリンナトリウム
　人工甘味料の一種で砂糖の500倍もの甘みを持つといわれており、子供用の歯磨き粉によく使用されている。かつて、発がん性があるとされていましたが、その後の研究では問題はないとされました。日本では大量に摂取することを抑制するため、食品衛生法で規制されています。

良い歯磨き粉とは！？

・歯周病菌に対応しているか
・口臭の原因である食べかすやプラークを除去し、歯磨き粉の成分が口臭の原因菌の深く浸透して殺菌するか
・食べ物や飲み物による汚れ、ステインなどを除去できる「歯の汚れを浮かせる」「ホワイトニング」などのフレーズがあるか

基礎知識をもったうえで、自分に合った歯磨き粉を選びましょう。