歯に挟まった食べかすを残しておくとどうなるのでしょうか?「虫歯になるに決まっている」という答えが返ってきそうですが・・・歯に挟まった食べかすは虫歯の原因だけではなく歯周病の一番の原因になります。
歯科医院での定期的な検査の時に、歯周ポケットの幅を計る診断があります。歯科衛生士さんが「1・・・2・・・1・・・3・・・」と数字を先生に伝えている検査ですね。これは、歯と歯ぐきの間の歯周ポケットがどの程度開いているかをはかり、歯周病を早期に発見して進行を食い止めるために行っている検査です。歯周病が進行すると、歯ぐきから血が出るなどの症状が出てきて、歯周病末期になると歯が抜け落ちてしまうだけではなく他の臓器への影響も出てきてしまいます。
そして歯に挟まった食べかすは、歯と歯の間に歯石を作る原因となり、その歯石が歯周病の進行に直結してしまいます。歯医者さんに行くと、先生が口をすっぱくして「歯磨きとフロスを毎日行って下さい」と言うのはこのためなのですね。
ですが、フロスは中々面倒で続けられない・・・と感じている方が多いのも事実です。フロスが苦手な方は、正しい歯磨きのやり方を行いながらウォーターピックなどで歯と歯の間の歯垢を取る必要があります。
口の中に溜まった雑菌は風邪の原因にもなると言われています。唾液の質によっては歯磨きをあまり行わなくても虫歯ができにくい人がいるため、軽視されがちな歯磨きも、歯周病や内臓の病気に繋がってしまうことがあります。健康管理のためにも一日3回の歯磨きをしっかり行いましょう。