無意識の内に口呼吸になってしまっている人は少なくありません。職場や家庭・外出時など少し意識するだけで口呼吸の人をみつけることができます。あなたは飲食や会話のとき以外、きちんと口を閉じていますか?
本来人間は鼻で呼吸するようにできています。鼻から吸った空気は、血管が密集して粘膜で覆われた鼻を通って肺に到達します。入り組んだ鼻の中を通ることで外気は温まり、目に見えないホコリが鼻毛や粘膜によって取り除かれます。鼻呼吸がそのようなメリットがあるのに対し、口呼吸はフィルターを通さない空気が体内に入るため、病気になるリスクは高いといえます。
もくじ
口呼吸とは
本来人間がする鼻呼吸で空気が足らなくなった時に口からの空気を利用します。母乳を飲んでいる赤ちゃんは全て鼻呼吸をしているのですが、少しずつ口で呼吸できることを覚えていき、鼻炎や習慣で口で呼吸する割合が高まってくると、口呼吸の方が空気の量も多く取り込めるため鼻呼吸より口呼吸がメインになってしまいます。
口呼吸をチェックするポイント
- 早食いである
- 片方の歯で噛んで食べる
- 朝起きた時、のどが痛い
- 唇が乾燥しがち
- 歯並びが悪い
- 無意識のうちに口が半開きになる
- 食事の時に音を立てる
- 発言が明瞭でない
この中で一つでもあてはまるものがあれば口呼吸の可能性があります。
口呼吸のデメリット
口呼吸は百害あって一利なしと言われています。どのようなデメリットがあるのでしょうか。
口臭が強くなる
口の中の臭いは雑菌の繁殖が大きな原因となります。口呼吸によって口の中が乾き、細菌が繁殖しやすくなることで口臭が強くなります。
ノドの痛み・声がガサガサになる
無意識な口呼吸によって喉が乾燥してしまいます。声帯も十分に潤わなくなるためノドを痛めてしまったり、風邪やインフルエンザに感染しやすくなります。口呼吸は鼻呼吸と比べて乾燥した空気を吸うことになり、様々な菌が口の中からノドにかけて残ることになるからです。
虫歯になりやすくなる
口呼吸は虫歯のリスクも高めます。唾液の分泌が少なくなることで口の中の菌のバランスが崩れたり、唾液による歯の再石灰化が促進されなくなり脱灰が進んでしまいます。これにより飲食物によって一時的に溶かされた歯が元に戻りづらくなり、虫歯が増えるリスクが生じます。
歯並びや顎の形に影響が出る
口呼吸をしているときは、顔の筋肉が緩んでいる状態です。これにより顔面だけではなく顎の筋肉の発育に悪影響を与えてしまい、歯並びが悪くなったり、出っ歯の原因になりがちです。特に発育中の子どもには注意が必要です。子どもの頃から口呼吸をすると大人よりもリスクが高まります。
また、顎の形への影響もあります。口呼吸の癖がある人はアデノイド顔貌(上顎に対して下顎が後方にあり、唇が分厚くなっている状態)になりやすく歯並びが悪くなりがちです。
いびきによって良質な睡眠が妨げられる
口呼吸の最大のデメリットはこのいびきだという意見が多くを占めます。力が抜けた睡眠中に口呼吸をすることで舌がノドの奥を塞いでしまう原因となり、ノドの周囲の粘膜などが震えていびきが出ます。鼻呼吸でもいびきをかく人はいますが口呼吸の方が大きな音のいびきが出やすくなってしまいます。
また、舌がノドの奥を塞ぐことによって取り込む空気の量が減り酸素不足がおこりやすくなるため、寝ても疲労が回復しずらくなり熟睡感も得られません。睡眠中に体が必死に酸素を取り込もうとすることによってかえって睡眠中に疲れてしまうこともあります。このいびきを減らすことが口呼吸を辞めるべき一番の理由だといえます。
口呼吸の原因
口呼吸には色々な原因があります。日常的に口呼吸をするメリットはほとんどありません。ではどうして口呼吸になってしまうのでしょうか。
口呼吸が癖になっている
口呼吸の最大の原因は「癖」です。日常的に口呼吸をしてしまう癖でアデノイド顔貌の原因となります。口の中が乾いてしまうため、口臭の原因にもなります。口の中が乾燥することで舌苔が付着し、口臭を招くだけではなく味覚にも影響を与えることがあります。口呼吸が癖になり口の中の雑菌が増えて風邪の原因にもなります。
口の周りの筋肉が衰えると口呼吸の原因となる
口の周りの筋肉は、食事の時に左右均等に噛んでいなかったり、あまり噛まずに飲み込んでしまったりしていると口の周りの筋肉が衰え、口呼吸の原因となります。舌回しのトレーニングなどを日常的に行っていると口の周りの筋肉がつき顔やせにも繋がります。
幼児期におしゃぶりを使用していない
幼児期におしゃぶりを使うことは、鼻呼吸を促進することに繋がります。口呼吸が目立つお子様の親御さんには口呼吸対策としておしゃぶりを使用して鼻呼吸の癖をつけることをおすすめします。
口呼吸の対策
口呼吸の対策は、原因が「癖」であることが多いため、その癖を直すための対策が必要です。癖を直すためにはシンプルに意識を変えるように働きかける必要があります。
貼り紙をして口を閉じる
なにそれ?と思われた方も多いかもしれませんが、口呼吸をやめるために最も効果があるのが「貼り紙」です。1週間の間、自宅の部屋中のいたるところに「口を閉じる!」という貼り紙を貼っておきましょう。そして、その貼り紙を見たら口を閉じるように意識をします。
原始的な方法ですが、口を閉じれば必然的に口呼吸にはならないため、常に口を閉じておくことが大切です。
寝るときに口にばんそうこうを貼る
これも原始的な方法ですが、かなり高い効果があります。寝るときに物理的に口を閉じてしまう方法です。ばんそうこうは鼻の下に縦に貼り、くしゃみをした時に口がふさがらないようにすると安心です。
朝起きた時の喉の痛みや口の臭いも減るため、風邪抑制・口臭抑制にもきっちりと効果を発揮します。騙されたと思って一度試してみてください♪
口呼吸まとめ
口呼吸は、百害あって一利無しの症状です。気になる方はきっちりと癖を直しましょう。また、お金をかけずに簡単な方法で直すことができるため、しっかりと対策しましょう。
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