激落ちくんは、レック株式会社さんが販売している、
食器を洗う時や部屋の掃除のときに役に立つ、スポンジ状の清掃具です。
最近では有吉ゼミやバイキングなどのTVでホワイトニングが紹介されていることもあり、
「激落ちくんで歯が白くなるって聞いたんですけど、本当ですか?」
というお問い合わせを頂くことが増えました。
結論から言うと、
激落ちくんを使うと一時的に歯は白くなるといわれていますが、やってはいけません。
なぜ激落ちくんを歯に使わない方が良いのでしょうか。
もくじ
激落ちくんで歯を白くするのは危険です
激落ちくんは食器汚れには非常に効果的な、
メラニンフォームという材質で作られています。
洗剤を使わずに激落ちくんを使って食器をこするだけで汚れが落ちるほどのパワーがあるため、
人間の歯をこすることでエナメル質が傷つく可能性があります。
実は、激落ちくんを歯に使うと一時的に汚れが取れて白くなったように見えます。
これは、歯の表面をこすることで傷ができて、光が乱反射して光っていると考えられます。
しかし、同時に歯のエナメル質を傷つけてしまっている可能性が高いため、
将来的には歯が黄色くなってしまうでしょう。
激落ちくんで歯の表面積が増える可能性がある
歯のエナメル質を傷つけてしまうと、歯の白さに2つのデメリットがあります。
- 歯の表面積が増えるため、汚れが目立ってしまう
- 象牙質が露出しやすくなるため、汚れを落としても黄色く見える
激落ちくんや研磨剤が多く含まれた歯磨き粉で歯のエナメル質を傷つけると、
歯の表面がデコボコになってしまいます。
表面がデコボコになった歯は、平らな歯よりも表面積が増えるため、
ステインが付く面積が増えて、歯が黄色く見えやすくなります。
デコボコな歯についたステインを取ろうとして、
激落ちくんでこすってしまうとさらに表面積が増えることになり、さらに悪循環です。
激落ちくんでエナメル質が削れてしまう可能性がある
また、激落ちくんで歯を白くしようとすると、
歯のエナメル質が削れてしまい、エナメル質の内側にある象牙質が見えやすくなってしまう可能性があります。
歯は、大きく分けるとエナメル質と象牙質の2層構造になっています。
象牙質は濃い黄色(やまぶき色)なのですが、象牙質の外側に乳白色のエナメル質がかぶっていることで歯は白く見えています。
このエナメル質が削れていくと、どうでしょうか?
濃い黄色の象牙質が見えてしまうので、結果として歯が白くなるどころか歯が黄色く見えるようになってしまいます。
これは激落ちくんだけではなく、研磨剤が多く含まれたホワイトニング歯磨き粉にも同じことがいえますので、
歯磨き粉を選ぶ時には研磨剤が少ない歯磨き粉を選ぶことをおすすめします。
激落ちくんで歯を白くするのは、一時的に白くなるといわれていますが、歯への悪影響が多いと思われます。
歯を白くキープするためには、エナメル質を守る必要があります。
- エナメル質を傷つけない歯磨き粉を使う
- 一時的な白さにだまされない
- セルフホワイトニングで歯を傷つけずに白くする
激落ちくんの公式ページにはしっかりと、
と書かれてあります。
歯の汚れを落とす時には、正しい方法を守りましょう。
https://whitening-me.com/wp/mokuhyou/