ホワイトニングでしみる場合には対策が必要です。ホワイトニングでしみる原因とその対策についてしっかり理解しておきましょう。
もくじ
ホワイトニングでしみる原因は?
歯医者さんのホワイトニングをするときにはしみる原因があります。どうしてホワイトニングはしみるのでしょうか。
歯科のホワイトニングではしみる薬剤を使っています
ホワイトニングでは、そもそもしみる薬剤(過酸化水素)を使っています。過酸化水素は6%を超える濃度のものは毒物及び劇物取締法により劇物に指定されています。(歯医者さんで行うオフィスホワイトニングの場合は20~30%の濃度の過酸化水素を使用します)過酸化水素はオキシドールの原料でもあり、強力な殺菌作用と漂白作用があります。
歯の表面にはエナメル質があり、エナメル質に覆われた内側には象牙質があります。この2つの部分で歯の神経を保護しているのですが、歯は神経だけではなく象牙質の部分にも知覚があり、この象牙質に刺激が加わることで痛みを感じます。この痛みのことを知覚過敏といいます。
怪我をした時に塗る消毒薬がしみる原因と同じ
擦り傷や切り傷の部分に消毒薬を塗るとしみます。これは消毒薬に含まれている殺菌成分によるものです。過酸化水素によって歯がしみるのはこの原理と同じで、歯の表面にできた細かい傷の中に薬剤が入ることでしみの症状が出てしまいます。
歯が折れたり欠けたりしておらず、見た目には普通に見える場合でも、歯の表面は歯磨きなどによって傷ついているため薬剤が侵入してしまうのです。また、歯ぎしりによって歯の先端が削れてしまっている場合は象牙質がむき出しになっていることが多く、象牙質に直接しみるので強い痛みを伴う場合があります。
ホワイトニングでしみる場合の対策
様々な原因でしみることがあるホワイトニング。では、どう対策をすればしみずにすむのでしょうか。
対策1:虫歯の治療は必ず先に済ませる
ホワイトニングでしみる場合の一番の原因は虫歯です。虫歯菌は歯に穴を開けるためその箇所から溶液が入ることで激しい痛みを伴います。傷口にオキシドールを塗るのと同じような痛みが続いてしまうため、必ず虫歯を治療してからホワイトニングをするべきでしょう。
対策2:普段から歯の表面が傷つかない歯磨きをする
市販の歯磨き粉のほとんどには研磨剤といわれる歯の表面を削って白くする成分が含まれています。これはステインの除去に役立つ成分なのですが同時に歯を削るため、エナメル質が少しずつ薄くなり象牙質が露出してしまいます。
象牙質が露出していくことで歯が黄色く見えやすくなるだけではなく、ホワイトニングの際にもしみやすくなります。研磨剤が入っていない歯磨き粉を使うことでエナメル質が減りにくくなるため結果として白く見えやすくなり、傷がつかないためホワイトニングの際にもしみることが減ります。
対策3:しみないホワイトニングを行う
過酸化水素をつかったホワイトニングはほとんどの方がしみたり知覚過敏の症状が出ます。ホームホワイトニングのみの経験者の方には意外かもしれませんが、全くしみないホワイトニングもあります。当サロンでは「酸化チタン」を使ったホワイトニングを行っているため全くしみません。虫歯があってもしみることはありません。(常温の水にもしみてしまうほどの重度の虫歯は除く)
しみないホワイトニングは、効きが悪いわけではありません。一部の芸能人のように真っ白にしたいのでは無いならば白さには満足いただけると思います。本来の生まれ持った歯の色に戻すホワイトニングですが、本来の歯はモデルさんのように白く美しい歯の色である方がほとんどです。白さを実感したい方にはおすすめします。