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舌苔(ぜったい)をご存知でしょうか?

舌苔は文字通り舌の苔。舌についている白い苔のことです。実はこの舌の苔の付き方で体調不良や口の中に起こっている異変がわかることがあります。また、舌の苔が口の臭いの元になっていることもあるのです。

舌苔の原因

舌苔はほとんどが口の中に生息するバクテリアや口腔粘膜の細胞・食べ物のカスでできています。舌苔は誰にでもあるわけではありません。多くの場合、歯石が多く残っていたり、歯肉の状態が悪い(歯肉炎)、歯並びが悪く充分な歯磨きが出来ていないなど、口の中全体の衛生環境の悪化に伴い舌苔が増えてしまいます。

もう一つの原因として、食事にかける時間も挙げられます。

子供のころ、「何回も噛んでゆっくり食べなさい」と習ったことがある方は多いのではないでしょうか。これは食べ物の消化を良くするというメリットもありますが、舌苔を作らないという点でも重要です。舌苔がすぐにできる人は食べるときに舌を使っていない人がほとんどです。つまり、食べたものをほとんど噛むことなく丸呑みにしています。

きちんと噛むことで唾液を分泌させている人は、舌の自浄作用も正常に働き、舌苔ができにくくなります。また、偏食も舌苔の付着を促進します。繊維のある野菜はどのくらいの頻度で食べていますか?しそ・パセリ・レタス・ごぼう・モロヘイヤ・グリンピース・にんにく・オクラなど繊維が多く含まれている野菜を取るようにしましょう。

舌苔がついてしまう6パターン

簡単に舌苔がついてしまうパターンをまとめましたので、参考にしてください。これは、舌苔の抑制だけではなく口臭抑制の観点からも大切です。

  1. アルコール・喫煙などの刺激物の口にする
  2. 口呼吸・加齢などによる唾液の減少
  3. 歯磨きが充分でないことによる不衛生
  4. 睡眠不足・体調不良による免疫力の低下
  5. 胃の状態が悪い
  6. 舌をあまり使わない

いかがでしょうか。舌苔を減らすことで口臭の抑制にも繋がります。健康な人でも朝起きた時や疲れがたまっているときには舌苔がたまりやすくなります。舌苔自体は悪いものではなく、口の中に適度な水分を維持して健全な細菌の層を作って舌を保護するものです。過剰な舌苔が付く場合だけは、何らかの体調不良のサインの可能性があります。定期的に舌のチェックをすることをおすすめします。
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