今回は、噛み合わせが原因で起こる体調不良についてのコラムです。
もくじ
歯の噛み合わせが悪いと体調不良の原因に
「最近肩こりがひどい」「頭痛が悪化した」「めまいが激しい」・・・。
病院で検査をしても、ハッキリとした原因が分からなかった。こんな経験はありませんか?
ひょっとするとその症状、「歯」が原因かもしれません!
歯は重要な器官を担っている
歯は、生きるうえで最も重要な酸素や食べ物を取り入れる、人間の身体にとって入り口となる重要な器官です。
歯の不調は全身に悪影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
例えば口内炎の原因は、寝不足などにより免疫力が低下していたり、ビタミン不足の場合がほとんどです。つまり、口腔内は全身の健康状態を映し出す鏡だといえます。
歯医者には歯が痛くなってから行く。そんな方が多いのではないでしょうか?
私たちは、歯がズキズキするなどの痛みの自覚症状が無い時、自分の歯が健康であると思い込んでしまいます。
「歯が痛くないから大丈夫」はかなり危険です。
歯の噛み合わせのバランスが重要
歯の噛み合わせが悪いと、全身に様々な悪影響を及ぼします。
また、歯並びがキレイだからといって、必ずしも噛み合わせが良いわけではありません。
上下の歯がバランス良く噛み合っていて、顎に負担がかからない状態が一番良い状態です。
病院へ行っても体調不良の原因が分からなかった時は、ぜひ歯の健康状態をチェックしてみてください。
【噛み合わせが悪くなる原因】
- 歯を抜けたままにしておく
- 歯ぎしりがひどい
- 片側でしか物を噛まない
- 寝相、姿勢が悪い
- 頬杖をつく
このように、日常生活の習慣が原因になることも多いです。
【噛み合わせによる悪影響】
- 頭痛やめまい
- 肩こり
- 手足のしびれ
- 腰痛
- 目の疲れ
- 高血圧
- 慢性疲労
- 不眠症
このような症状が出た時に、色々と治療を試みても改善しない場合には
正しい噛み合わせに修正することで、症状が軽減したり改善したりすることがあります。
顎関節症は全身に悪影響を与える
顎関節症とは、物を噛む時に使う筋肉や噛み合わせの異常により、
顎に痛みを感じたり、口が開けづらくなったり等、機能が低下することです。
また、顎関節症によって頭痛・肩こり・耳鳴りなどの症状が起こる場合もあり、日常生活にも支障をきたします。
顎関節症は眠っている間にもどんどん悪化
寝ている間に歯ぎしりで悪化するケースもあります。
歯ぎしり=眠っている間の長時間、起きている時の数倍の力で噛み続けているということです。
その為歯ぎしりによって筋肉が疲労して、顎に痛みを感じたり、肩こりや頭痛の原因にもなります。
さらに、強い力で歯がこすれることで歯がすり減る、欠ける、知覚過敏になるなど、様々な悪影響が表れます。
【顎の状態をcheck!】
- クチを開けたり閉じたりする時に痛みがある
- 噛むと顎が痛い
- クチを開けたり閉じたりした時、左右どちらかに揺れ動く
- クチを開けたり閉じたりする時、音がなる
- 大きくクチを開けると、左右で開けやすさに違いがある
- 鏡を見て目のライン、口角のラインが並行になっていない
- こめかみを押すと痛い
- 頬骨の下を押すと痛い
- 耳に指を入れてクチを開けたり閉じたりすると痛みがある
2つ以上該当している方は、要注意です!
噛み合わせを改善しよう
噛み合わせは、悪くなる原因をつきとめ改善しないとどんどん悪化していきます。
いま以上に悪化しないために、対処法を抑えておきましょう。
マウスピースを装着する
噛み合わせ悪化の原因である歯ぎしり防止の為に、寝ている間のマウスピースも効果的です。
私も以前は歯ぎしりが酷く悩んでいましたが、寝ている間にマウスピースを装着して見事に改善されました。
保険が摘要される場合もあるので、それほど費用もかかりません。
習慣を見直す
私たちは無意識のうちに頬杖をついたり姿勢が悪くなったりしています。
これらは噛み合わせが悪くなる原因になるので、気づいた時に改善する必要があるでしょう。