「虫歯は唾液で感染する」
ショッキングではありますが、本当のことです。。
虫歯の主な原因菌はミュータント菌というもので
歯ブラシやスプーンの共有をするだけで
唾液を介して感染してしまう場合があります。
日本人は海外の方に比べて、もともとミュータント菌の保有率が高いため
誰もが初めから菌を保有していると考えられていました。
ところが、日本中の口内状況のデータをとっていくうちに
口の中にミュータント菌がまったく存在しない人
がいることが明らかになりました。
このことから、唾液感染の事実が明確になったというわけです(*_*)
特に、虫歯菌の母子感染は非常に多いため
小さいお子様をお持ちの方は十分に注意をしていただきたいです!
ミュータント菌は生まれたばかりの赤ちゃんには存在しないのですが、
お母さんお父さんやまわりの大人からお口に感染してしまうのです。
大人たちのミュータント菌を減らすことももちろん大事ですが
歯ブラシやスプーンの共有は止めておきましょう(^_^)
ミュータント菌は唾液を介して感染することをお伝えしましたが
より感染しやすい時期があるということも分かっています。
この時期を用語で「感染の窓」と表現しています。
この感染の窓は、1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の1年間です。
なぜこの1年間なのか?
それは、ちょうど乳歯の奥歯が生えそろう時期だからです。
奥歯は前歯に比べて表面積が大きく、溝も多いため
虫歯菌が棲みつきやすいことが原因です。
「感染の窓」の時期は、6歳臼歯が生える5歳半~7歳半、
12歳臼歯が生える10歳半~13歳と、
計3回も存在するともいわれています。
すべての永久歯が生えそろう13歳ころまでは、
ミュータント菌の感染予防を心がけるのがベストです(*^^*)
ここからは、虫歯予防先進国のフィンランドでも推奨されている
感染予防対策についてご紹介します♪
1)キシリトールガムを噛む
3~4歳は1日2回、5~6歳は2.3回、7歳以上は3回くらいで十分です。
食べ好きはNGなので注意しましょう。
2)フッ素入り歯磨き粉で朝晩ブラッシングをする
前回の記事でもご紹介したとおり、フッ素は虫歯予防の強い味方になってくれます。
半年に1度、歯科医でフッ素を塗布してもらうとベターです。
3)歯医者さんで奥歯の溝を埋めてもらう
シーラントというプラスチック樹脂で溝を塞ぎます。
奥歯が生えてくる2歳から永久歯になるまで、定期的に行うことをおすすめします。
子どもの歯医者嫌いの原因は、一度痛い思いを経験しているからです。
痛い治療でトラウマを作ってしまう前に!
お子さんのためにも、予防を心がけましょう☆