今回は「歯石」について詳しく記事を書いてみたのでこの機会にぜひご一読ください(^_^)
(1)歯石と歯垢の違い
まず、歯石と歯垢は皆さんも耳にしたことはありますよね。
「どっちも聞いたことはあるけど、違いが分からない」という方もいるのではないでしょうか?
まずは歯垢と歯石がどういったものなのか、皆さんにしっかりと理解をしていただきます。
「歯垢」は、歯の表面に付着している最近のことをいい、別名「プラーク」とも呼ばれています。
白色だったり黄白色をしているので見立ちにくいですが、舌で触ってみるとザラザラとした感触です。
ネバネバと粘着性が高く、歯の表面にこびりつくため、強くうがいをしたくらいでは取れないのが特徴です。
爪で歯の表面を軽くかいてみると分かりやすいです。
ネバネバとした白色っぽいものが取れると思いますが、それが歯垢です。
これは単なる食べカスではなく、細菌の塊といっても過言ではありません。
プラーク中には細菌がうじゃうじゃいます。
実に600種類もの細菌が生息し、1mgあたりにはなんと約10億個の細菌が存在しているとも言われているんです。
続いて「歯石」とは、一言で言えば歯垢が放置されて硬くなって石炭化したものです。
唾液に含まれるリン酸カルシウムなどの成分と結合して石のように固くなります。
歯みがきの磨き残しで取れなかった歯垢はだいたい2日間くらいで歯石へと変わってしまうと言われています。
そのため歯みがきがしにくい「歯と歯のすき間」や「歯と歯茎のすき間」にできやすく、歯ブラシでは取れないほど固くこびり付いているため、それ以外の方法でしっかりと取り除く必要があります。
(2)歯石は口臭の原因になる
歯石が溜まることで口臭の大きな原因にもなります(*_*)
歯石は固く歯の表面が非常にザラザラとするためそこにさらに歯垢が溜まっていきます。
そのため口の中の細菌もどんどん増えていき、唾液に含まれるリン酸カルシウムと細菌が結合し、臭いを放つのですが、「玉ねぎや卵が腐ったような臭い」がすると言われています。
ちょっと気になる相手いたけど、口臭が気になってサーッと冷めてしまった・・・なんて経験はありませんか?
かっこよくて仕事もできるイケてる男性でも、
スタイル抜群で料理も得意なモテモテな女性でも、
口臭がすると、一瞬で印象が悪くなってしまいます。
「スメルハラスメント」という言葉があるように、口臭は相手に不快な思いをさせてしまうこともあるんです。
ビジネスマナーやテーブルマナーと同じように、ぜひオーラルマナーも意識して生活してみてくださいね♪
(3)歯石つきやすい人・つきにくい人
定期的に歯医者で歯石をとってもらってもすぐに付いてしまう人と、逆に普段あまりケアをしなくても、歯石がつきにくい人がいます。
「歯垢」と「唾液の質」が大きく関係していると言われています。
まずは、歯垢がつきやすい生活をしているかどうか、そこに唾液の性質が影響してきます。
歯石がつきやすい人の特徴としては、
1.唾液の量が多い
2.唾液がサラサラとしている
3.唾液がアルカリ性寄りである
などが挙げられます。
歯石がつきやすい人の唾液はアルカリ性寄りなので、口の中の酸を中和し、結果、むし歯ができにくい傾向があります。
歯石がつきやすい人=むし歯になりにくい、ということになるので歯が丈夫だと思いこんでいる人が多く、歯医者に行ったことが無いというケースもあります。
気がついたら歯石が溜まっていて歯周病になっていた場合もあるので、上記のような人は注意が必要です。
(4)歯石がもたらす悪影響
歯石が私たちの身体にもたらす悪影響としては先ほどお伝えした口臭ももちろんですが、一番こわいのが、歯周病の進行を早めてしまうということ。
歯石は歯の表面だけでなく、歯周ポケットの中にもできます。
歯医者での歯石取りのときは、よく歯と歯茎の間の歯周ポケットから小削ぎだすように取られますよね。
歯周ポケットに歯石ができることで、歯ぐきがどんどん下がりやすくなってしまうのです。
そこから歯周病菌が血液中に流れ込み、全身に菌が運ばれてしまうことに・・・
歯周病が全身に及ぼす悪影響については今までの記事でもお話してきましたが、脳卒中や肺炎など、様々な病気を引き起こしやすくなります。