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スウェーデンが予防歯科の先進国であることは、いまや世界的にも有名です。
虫歯・歯周病予防の技術はもちろん、人々の予防歯科に対する意識を比較しても、日本よりはるかに優れていることは、皆さんご存知でしょうか?

先進国では、このように人々の歯に対する関心度が高いのに対し、日本では驚くことに定期受診率はたったの約6%・・・
これでは虫歯や歯周病が悪化しても仕方ありません。

いまでは子どもからお年寄りまで、たくさんの方が健康な歯を保っているスウェーデンですが、実ははじめからそうだったわけではありません。
スウェーデンがどのようにして世界有数の予防歯科先進国になったのでしょうか?

(1)もともとは歯周病患者が多かった

今でこそスウェーデンは、虫歯の平均本数が日本に比べて約半分、歯周病患者にいたっては1/4しかいないと言われています。
「スウェーデンの人がもともと歯が丈夫だったり、最近に強い体質なのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、そういうわけではありません。
今から50年程前のスウェーデンでは、歯科医療に対する「予防」をするという考えがありませんでした。
むし歯や歯周病の症状が出てから歯科で治療をし、ケアもおろそかなため治療後も再発してしまうという悪循環に陥っていました。

(2)政府が「予防歯科」の大規模プロジェクトを開始

この現状に危機を感じたスウェーデン政府は、長期にわたっての調査と研究を開始します。
歯周病治療・予防の分野で名高いスウェーデンのイエテボリ大学が、むし歯などの口腔疾患と、歯科医のケアと歯科治療後のブラッシングとの関連性について、大規模な調査を実施しました。

この結果、むし歯・歯周病予防には、セルフケアと歯科医院での治療の両方が重要であることが分かりました。

1970年代に国をあげて「むし歯・歯周病予防」の大規模なプロジェクトをスタートさせます。
この結果、従来の悪いところを直す治療だけでなく、悪くなる前に予防をする「歯科予防処置」の考えを採用しました。
国民に歯科医での定期健診を義務付け、むし歯や歯周病は予防できるという考えを根付かせ、一人ひとりにセルフでもしっかりとケアをしていく意識を持ってもらうようにしました。

(3)スウェーデンの現在の予防歯科

スウェーデンでは、歯科医院に訪れた患者さんにどう改善すれば、虫歯や歯周病を防げるかということを話し、徹底してケアをしてもらう。
つまり患者さん自身で自分の歯を守る意識付けをして、そのための方法を伝授するという考え方が多いのです。

どこの歯科医院に行っても同じ考え方ややり方のため、カリエスが見つかることの方がめずらしいレベルと言われております。

スウェーデンなどの寒い地方では、冬の間は各家庭で作られた塩漬け肉や干し魚などの硬い保存食を食べなければならず、歯が悪くなることは生命の危険に直結していることもあり、昔から歯を大事にする習慣が根付いているそうです。

それでは、スウェーデンが実際に行っている予防歯科への取り組みはどういったものがあるか見ていきましょう。
・19歳以下であれば診察費や治療費はすべて無料!
なんと、歯の状態を検査することも歯科医院での治療も、無料で受けられるのです。
日本も保険が適用されるので、診察や治療の費用はかなり安くはなりますが、無料で受けられちゃうなんてびっくりですね・・・!
一円も払わなくていいとなれば、毎月・毎週のように歯石除去やクリーニングなどに行く人も多いのではないでしょうか。
子どものころから歯科医に頻繁に検診に連れていかれるため、自然と歯の定期健診が習慣として定着しているのだそうです。
日本の歯科医では、子どもが怖がっていたり、治療が嫌で泣き叫んだりしている光景をよく見かけますよね。
驚くことにスウェーデンでは、「歯医者が苦手」「歯の治療がこわい」といった感覚はほとんどないのだとか。
子どもに恐怖心を植え付けないためにも、幼児期から頻繁に定期健診に連れていき、習慣として定着をさせるのは親の義務であるとも言えますね。

(4)日本の予防歯科

スウェーデンとはすこし異なり、初診時や主訴改善後に検査を行い治療します。
治療後は定期メンテナンスに通ってもらうことが多いと言われております。

みなさん8020運動をご存知でしょうか?
1989年(平成元年)に、厚生省(現・厚生労働省)と 日本歯科医師会が推進している、80歳になっても20本以上自分の歯を保とうという運動です。
歯が少なくとも20本あれば、ほとんどの食物を噛み砕くことができ、おいしく食事がとれます。
「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」と、そんな願いを込めてこの運動は始まりました。

日本人の多くが長年、「治療→再治療→歯の喪失」というサイクルを経験してきたようです。
失った歯の本数は、50歳代前半の平均で2.6本、60歳代前半で5.9本、70歳代前半で11.0本になります。
8020運動を開始そてから達成しているのはほぼ4割。
80歳で残っている歯は平均で半数の14本になります。

先進国のスウェーデンではほぼ達成、アメリカでも2010年達成予定なのに対し、日本では20~30年後に達成予定と、かなり遅れを取っています。
このように日本人の歯への関心度は、残念ながら他国に比べて非常に低いのが実情です・・・
これだけメンテナンスの受診率が低いと、70歳時点においての歯の残存数にも大きな差が生まれます。

ではなぜ日本の歯科医療が北欧諸国などに遅れをとっているのか?
ひとつには「教育」の問題があります。
歯学部では、極論を言えば「削って詰める」ことしか教えていないそうです。
日本の歯科医療教育の中に「予防」という発想や考え方がなく、「診断」の大切さや技術も教えることがなく、「いかに精度よく削って詰めるか」「歯がない部分にいかにインプラントで歯を入れるか」といったことを学んでいくため、日本は遅れをとっているようです。

そんな日本では「むし歯になるたびに歯医者に行く対処療法では、現実にはだんだんと歯を失っていく」
「歯が悪くなってから歯医者へ行って治療する」のと、「歯が悪くなる前に歯医者へ行って予防する」のでは、最終的にはどのような違いが出てくると思いますか?
それは残存歯数、つまり高齢者になってからどれくらい自分の歯が残っているかにあらわれてきます。

日本では、痛くなったら歯医者に行き、むし歯を削ったり抜いたりして治療する──その繰り返しが歯科医療だと認識されています。
大半の患者にとって歯医者とは、依然として「痛くなったらむし歯を治療してもらって終わり」という存在かもしれませんね。

大半の方は生涯を自分の歯で過ごせず、入れ歯やインプラントに高額な料金を支払い、不自由な生活を送っているのが現状です。

「治療歯科」から「予防歯科」の推進にシフトした欧米では、国民の残存歯数を圧倒的に伸ばすことに成功しました。
日本でも、定期的に歯のメンテナンスを受診した人は、80歳の時に23本もの歯が残っていたのに対し、そうでなかった人は7本しか残っていなかった、というデータが出ています。

生涯を通してご自分の歯で過ごせるかどうかは、メンテナンスの質と回数にかかってきますが、一般的には3~6ヶ月に1度は、歯医者へ行ってメンテナンスを受けるのが良いとされています。
年齢を重ねたら総入れ歯になるのが当たり前という先進国は日本だけ・・・
歯と身体の健康は密接な関係にあり、歯が不便だと食の自由も奪われる事になります。
歯のメンテナンスを受診される事で、多くのリスクを回避することが可能といわれております。

(5)自宅でセルフケアを始めよう

いくつになっても健康な歯を保つために、ご自宅でのセルフケアを毎日の習慣にしましょう♪
歯と歯の間の汚れは、歯ブラシでのブラッシングだけでは取り除けない細かい汚れがたくさんあります。
毎日のブラッシングでのケアはもちろんですが、デンタルブラシや歯間ブラシでのケアも取り入れてみてください。
当サロンのお客様の中でも、ブラッシングだけで取りきれなかった汚れがこんなにたくさん取れる!と驚かれる方がたくさんいらっしゃいます。

歯磨き粉はフッ素入りのものがおすすめです。
フッ素濃度が高い歯磨き粉を毎日使ったことが、スウェーデンで虫歯が減った大きな理由の一つです。
フッ素配合の歯磨き粉を毎日使うことで歯の根元のむし歯をなんと67%も抑制可能であると、歯科研究での結果が出ています。
フッ素は歯の表面にできるだけ長く留めることが大切です。
歯みがきを終わった後に何度もすすいでしまうと、口の中に残るフッ素の量が少なくなってしまいます。
水の量は5-15mlくらいで、すすぎは1回5秒程度でOKです。
また、寝ている間は口の中で細菌が繁殖しやすい状態になっているので、寝る前の歯みがきは毎日欠かさず行うようにしましょう。

キシリトール入りガムも虫歯の予防のひとつとなります。
キシリトールは虫歯菌を減らす効果があり、虫歯になりにくい口内環境を作ります。
また、噛むこと自体による唾液の分泌が、免疫機能を活発化させます。
1日3回程度、味がしなくなるまで10分以上しっかり噛みましょう。
特に就寝前と食間がお勧めといわれています♪

歯科医療の価値は、いまや”全身の健康を維持する”ということにあります。
世界一のスピードで高齢化が進む日本においては”歯の健康を保つこと”は社会課題の解決に貢献し得る。
口腔の健康を保つことで全身の病気にかかりにくくなり、結果的には時間や経済的なコストが抑えられます。

予防歯科が社会全体に広まれば、医療費の抑制にも貢献できる可能性を秘めています。
一度削ってしまった歯は戻ることはありません。
「虫歯になったから歯医者さんに行く」のではなく、予防に努めることで、大切な歯を失くす可能性を大きく減らし、いつまでも食事や会話を楽しむことができるのです。

自ら予防に取り組んで一生健康な歯を維持していきましょう♪

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・日本歯科医師会 産業歯科医 立石登 監修

・いしばしまゆここどもDENTALCLINIC 院長 石橋真由子 監修

・医学博士 日本歯科先端技術研究所フェロー ケリーオオサト 監修