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歯周病はとても怖いものだとご存知でしょうか・・・?
最近では「お口の健康は全身の健康の源」
といわれ、実は、歯周病が全身の健康に関係していことがわかりました!

歯周病を放っておくことはとても危険なのです!

そんな歯周病とはどのようなものなのか・・・
今回は『歯周病』についてまとめてみました。

(1)歯周病とは

まずはじめに歯周病とは。
歯と歯ぐきの間に繁殖する細菌に感染することによって、歯の周りに炎症が起こる病気です。
歯ぐきが腫れる症状にとどまる『歯肉炎』と歯を支える骨(ほね)までとける『歯周炎』の大きく2つに分類されます。

はじめはほぼ自覚症状がないまま進行し、歯周炎になると歯が抜け落ちたりするばかりでなく、全身に影響が及ぶことがあります。

(2)歯周病と歯肉炎の違い
では『歯周病』と『歯肉炎』はどう違うのか?
ざっくり言うと歯周病のなかで、歯ぐきの炎症だけにとどまったものを『歯肉炎』

歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)で歯周病菌が繁殖を続けると、歯磨きではプラークを取り除けなくなり炎症も大きくなってしまいます。
この状態を放っておくと、歯がぐらつき、やがて抜け落ちてしまう。
このように骨まで溶けてしまったものを『歯周病』といいます。

一般的に若い年齢のうちは歯肉炎にとどまっているのですが、放置しておくと30歳頃から歯周炎の症状がはじまり、ゆっくりと進行します。
重症になりますと、歯が自然に脱落してしまいます。
成人の歯を失う原因の7割は歯周病によるものだといわれています。

そのなかでも歯周病の兆候は80%以上の人にみられるため、日本人にもっとも多い病気は歯周病かもしれないですね!

(3)原因はなにか?
歯周病になる原因としては・・・
1、不十分な歯磨き
歯磨きやうがいが不十分だったり、間違った方法で歯みがきをしていると、口の中に汚れが残ります。
そうすると歯垢がつくられ、それが溜まって歯石になります。
これらが歯周病の引き金になって、悪化を起こす原因となります。
永久歯が生え、大人と同じような物を食べるようになる6~7歳頃から歯垢がつきやすくなり、歯肉炎を発症するようになりますので、このころから正しい歯みがきの習慣が必要になります。

2、歯並びや噛み合わせが悪い
歯並びが悪いと、ていねいに歯みがきをしても歯垢が取り除きにくいために、歯垢が残って歯肉炎を起こしやすくなります。
そのうえ、歯石ができて歯周炎にも進行しやすくなります。
また、噛み合わせが悪いと寝ている間に歯ぎしりをしやすくなります。
歯ぎしりは歯や歯ぐきに大きな負担をかけ歯周病を悪化させる原因になります。

3、口のなかの乾燥
口呼吸をしている人は歯周病が多いといわれています。
それは歯垢を洗い流したり、殺菌作用のある唾液が減少するためです。
毎食後にしっかりと歯みがきしているのに歯ぐきが腫れるというようなときは、口のなかの乾燥が原因になっているかもしれません。

4、喫煙
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて歯周病になりやすいといわれています。
これは、タバコに含まれるニコチンによる血流の悪化によって、歯ぐきの抵抗力が落ちることや、唾液の分泌が減少し、歯垢が歯につきやすくなることが原因になります。

5、ビタミンC不足
ビタミンCが不足すると、細胞同士をつなぐ働きをするコラーゲンが十分に生成されなくなります。
そのため血管がもろくなり、少しの刺激でも歯ぐきの毛細血管が傷ついて出血します。

歯周病は感染するのか疑問に思ってる人も多いかと思いますが、じつは歯周病はうつります!
歯周病原菌は、歯ブラシやキスなど、親から子供への食べ物の口移しなども感染の原因になるので、気をつけなければなりません。
犬や猫、小鳥など、ペットの動物と人との間で感染するといわれております。

ただし、歯周病原菌が定着するかは、個人の免疫の状態によって変わってきます。
免疫の力が強ければ、入ってきた歯周病原菌をやっつけることができるのです。
歯周病原菌が口の中に入っても、必ずしも感染することはありません。

歯周病になりやすい人とは?
じつは男性より女性のほうが歯周病になりやすいのです!

たとえば、過剰に生産された細菌の出す毒素や生体の炎症因子が母体に入り込むと、胎盤の早期剥離を起こして早産につながったり、母子感染から若年性の歯周病を引き起こしたりします。
それは歯周病のプラークの中の細菌と女性ホルモンが密接にかかわっているためです。

女性には歯周病にかかりやすい時期が人生で3回あるといわれ、1つ目が初潮を迎える頃。
この時期は女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)が多量に分泌され、そのため歯肉の血液循環が促され歯肉は刺激に対して敏感になり炎症を起こしたりします。
これがホルモン性歯肉炎で悪化すると歯周炎に進行したりします。

2つ目は妊娠時。
妊娠中は女性ホルモンのプロゲステロンの増加で、歯肉が刺激に敏感になりこの時期に歯みがきなどのケアが悪いと、歯周病になりやすくなってしまいます。

そして3つ目が閉経・更年期。
体やホルモンの変調がなにかとある時期で精神的ストレスもたまり、また閉経後は骨そしょう症が進むため、歯を支える組織が急激に破壊されることも関係しているようです。

(6)歯周病は遺伝するのか

歯周病は遺伝するのでしょうか?答えは、NOです。
よく糖尿病やがんは遺伝すると言われたりしますが、歯周病そのものが遺伝するということはないようです。
非常に少ない例ではありますが、「若年性歯周炎(じゃくねんせいししゅうえん)」というものがあります。
永久歯が生えそろったあとの健康的な若年者(11~20歳前半位まで)の歯周炎が急速に進行してしまう病気です。
これには遺伝的な要因が関与していると考えられています。
しかし歯周病は「多因性疾患(たいんせいしっかん)」であり、環境要因や病要因など、様々な要因が関連して発症するものです。
もしも家族のほとんどが歯周病を患った場合、それは遺伝的な要素というより、生活習慣が似ていることが原因の場合がほとんどです。

(7)歯周病が全身に及ぼす影響

【糖尿病】
まず糖尿病になると、身体を感染から守るための免疫力が低下し、
歯周病などの感染病にかかりやすくなります。
また、「糖尿病の人は血糖値が高い」というイメージが一般的にありますよね。
これは血糖値を下げるためのインスリンとホルモンの分泌が減少したり
働きが低下することによって、高血糖になっています。
この影響で炎症が強まるために、歯周病の症状も悪化しやすくなる、
ということになります。
さらに、歯周病によって発生する物質のいくつかには
インスリンの効きを悪くしてしまう「インスリン抵抗性」があるために
歯周病の方は血糖コントロールがしにくくなり
糖尿病を悪化させることに・・・

【脳梗塞】
歯周病菌には血液を固まりやすくする作用が含まれています。
歯周ポケットから侵入した歯周病菌が血液の流れに乗って脳の血管まで入り込み、血栓ができてしまい、脳梗塞を発症する

血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。

【循環器の病気】
これまで1000人以上を対象に行った研究によって
歯周病患者はそうでない人に比べて
脳卒中や狭心症、心筋梗塞などの循環器病の発生率が1.5~2.8倍も高い
ことが明らかになっています。
心臓病のひとつでもある感染性心内膜炎の場合、
歯医者さんでの抜歯や、歯肉の治療の際に歯周病菌が血液に流れ込み
心臓の内側を覆う心内膜に感染して心臓の動きが低下するこ

【骨粗しょう症】
骨がスカスカになってしまう状態を骨粗しょう症と言いますが、
歯周病になって作り出される「炎症性サイトカイン」には
骨代謝に影響を及ぼすものがあるということも分かってきました。

上記のほかに、リウマチや誤嚥性肺炎など
歯周病は多くの全身病と関連しているのです。

(8)治療方法

歯周病の進行状態が軽度・重度に関わらずまずはじめに行う治療を「基本治療」と言います。
原因である歯垢・歯石の除去、歯の根の面の滑択化、ぐらぐらする歯の咬み合わせの調整などです。
これらの治療をして、深くなっていた歯周ポケットが2-3mmくらいの浅さで維持されれば、メンテナンス(定期検診)に移行になります。

基本治療でポケットの深さが改善されなかった場合は「外科治療」を受けることになります。
ポケット内で細菌が繁殖してブラッシングでは除去できない状態や、歯周病がかなり進行してしまった場合に、手術をして治していくものです。
また「再生治療」で部分的に失われた骨を再生する手術を行う場合もあります。
これらの治療をしてポケットが改善されたら、メンテナンスへ移行します。

歯科医が進行状態を確認してそれぞれの状態にあった方法が適用されるので、少しでも違和感を感じたらすぐに検診に行ってくださいね。

(9)歯周病を予防しよう

歯周病予防で大事なのは毎日行うセルフケアです。
毎日欠かさず歯みがきをするのはもちろんですが、重要なのは正しいブラッシングを身につけること。

ブラッシング頻度は、最低1日1回、丁寧に磨くことです。
理想は1日3回食事が終わった後に毎回磨ければいいのですが、なかなか難しいですよね。
特に日中は仕事のお昼休みの間で昼食をとって急いで歯磨きをすることがほとんど。

毎食後きっちり磨こうとして短時間でサッと済ませるより1日1回でもいいのでしっかり時間をかけて磨いた方が歯周病予防には効果的です。
では、一体どれくらい磨けばいいのでしょうか?
理想のブラッシング時間は、最低約10分です。「10分も磨くの?長過ぎる・・・」と感じる方が大半でしょう。
1本あたり20秒ほどで、1本1本を丁寧に磨くとなるとこのくらいの時間は必要になってきます。
歯間ブラシを使っていただくと歯と歯の細かい汚れも取り除けるので、さらに予防の効果が期待できますので、セルフケアとしてぜひ使ってみてくださいね。

歯周病はサイレント・ディシーズ(静かなる病気)とも言われており、自覚症状がなく進行していることが多いです。
手遅れにならないうちに、予防歯科の意識を持ちしっかりと予防をしていきましょう。

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・日本歯科医師会 産業歯科医 立石登 監修

・いしばしまゆここどもDENTALCLINIC 院長 石橋真由子 監修

・医学博士 日本歯科先端技術研究所フェロー ケリーオオサト 監修