ホワイトニング歯磨き粉は歯を白くするために選ぶもの!ですが、肝心の虫歯・歯周病予防の観点も忘れてはいけません。
もくじ
虫歯になりやすい人用の歯磨き粉
歯磨き粉には多くの成分がありますが、虫歯が気になる方は成分を調べてホワイトニング歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
ホワイトニング歯磨き粉にも入っている”フッ素”
「虫歯予防にフッ素が効果的」近年、フッ素の存在が虫歯予防をする上で欠かせなくなっています。
歯磨き粉に含まれるフッ素の作用には、プラークが作る原因菌の働きを弱めたり、ハイドロキシアパタイトと同様に歯から溶け出したカルシウムやリンなどの再石灰化を促進したりする効果があります。また、虫歯の原因となる酸から歯を溶けにくくしてくれるよう歯質を強化するなどがあり、虫歯予防の効果が高いです。
最近では幼児や小学生の歯にフッ素塗布をする歯科医院も増えてきています。
なぜ欧米諸国では日本より虫歯が少ないのか
日本ではなじみが薄いフッ素ですが、海外では水道水に含まれているくらいなじみのある成分です。アメリカなどの諸国では、水道水にフッ素を入れることが行われており、フッ素の濃度を適正範囲に収めることによって悪影響を避け、うがいの度に虫歯予防になるよう計らわれています。
また、諸外国では虫歯の治療が保険適用外である国が多く、子供の頃から歯磨きをしっかり行うための教育が施されている国が多いです。虫歯も歯周病も、進行すると元に戻すことは非常に困難であるため、とにかく予防が大切だといえます。
フッ素入りのホワイトニング歯磨き粉を使う時の注意
フッ素入りのホワイトニング歯磨き粉は、普通の歯磨き粉とは違い、歯磨き粉の効果を発揮するためのポイントがあります。
虫歯予防効果を高めるための使い方
- 普通の歯磨き粉に比べて多めに歯磨き粉を使用する
- 歯磨きの後のうがいは1回だけにする
- 丁寧な磨き方で口内をくまなく磨く
歯磨き粉を多めにつける理由は、フッ素の効果を重視するからです。一昔前までは歯磨き粉の量は歯ブラシの半分程度が適切とされてきました。これは、発泡剤などが多く含まれた歯磨き粉の場合は歯磨き粉を多くつけることで「磨いた気になる」というデメリットがあったからです。(歯磨き粉を多くつけても一筆書きで正しい歯磨きの仕方を守ることは大切です)
うがいを1回だけにする理由は、フッ素の効果を高めるためです。もちろん、口の中が不快なままにしておく必要はありませんが、1回のうがいに時間をかけることによって不快感を取り除くように心がけましょう。
ホワイトニングは「セルフケア」も大切です
歯を白くしたいという思いで(セルフ)ホワイトニングを始める方は多くいらっしゃいますが、セルフホワイトニングで一番大切なのは、どれだけ効果を長くもたせるかということです。
ホワイトニング歯磨き粉だけには頼らない
「セルフホワイトニングをやって、ホワイトニング歯磨き粉を使っているから大丈夫」もちろん、丁寧な歯磨きを行うことで多くの汚れは落とすことができます。しかし、ホワイトニング歯磨き粉だけに頼るのではなく、日常的な習慣を改善することでさらなるホワイトニング効果が期待できます。
ホワイトニングに大切な日常の習慣は、”ステインを長時間付着させないこと”に尽きます。これは、白いシャツにこぼした汚れが時間が経つごとに沈着してしまうのと同じです。
カレー・赤ワインなど色素が濃いものについては、口にした後になるべく早く水でゆすぐことを心がけましょう。喫茶店や居酒屋で水でゆすぐことができない場合は、水を口の中にいきわたらせた後に飲み込むように心がけましょう。