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みなさんは「歯周病」と聞いてピンときますか?
10~20代の若い年齢層の方などはピンと来ない方も多いのではないでしょうか?

進行すると歯が失われる「歯周病」は、放っておくと全身の病気につながる恐れがあるのをご存知でしょうか。

歯磨きをすると血が出る
最近歯がグラグラしてきた

など、心当たりのある方は要注意!
症状がある場合は、早めに歯科を受診してください。

今回は「歯周病が全身に及ぼす影響について」です。

もくじ

日本人のおよそ〇割に歯周病がある

日本人が歯を失う原因の第1位は歯周病で、虫歯は2番目です。成人の約8割が歯周病にかかっているといわれています。
さらに30代以上の3人に2人が歯周病であると言われており、知らず知らずに症状が進行しているケースがあります。そして歯が失われる原因で最も多いのがまさにこの「歯周病」なのです。

歯周病は初期の段階では自覚症状があまりなく、自分でチェックするのも難しいため、自分が歯周病であると気づかない人も多くいます。知らず知らずのうちに罹患して進行していくところが、歯周病の怖いところなのです。

よく年齢(加齢)で歯が抜けるんだ!と思われている方がいますが、歯周病やむし歯でお口の状態が悪化し歯を失ってしまう場合が多いと言われています。
厚生労働省の調査によると、40代で1本、50代で2~3本、60代で5~7本、70代で10本以上の歯を喪失しているとされています。放っておくことはかなり危険ですので、気づいたその時からのケアが重要になります。

歯周病のチェックリスト

✓歯磨きをすると血が出る
✓歯肉に赤くはれている部分がある
✓歯肉に触ると痛みがある
✓朝起きたときに口の中がねばつく
✓歯が長くなったような気がする
✓歯と歯の隙間が目立ってきた
✓噛むと歯が揺れる気がする

上記のうち4つ以上当てはまる方は歯周病が進行している可能性が高いです!!!
見た目以上に進行している場合があるため早めに歯科を受診することが勧められています。

※チェックリストはあくまで目安になります。少しでも気になる方は医療機関を受診しましょう。

歯周病は全身に悪影響を及ぼす

歯周病は歯を失う原因になるだけでなく、脳梗塞や心臓病、糖尿病などさまざまな病気と関係していることが近年の研究によって明らかになりました。特に歯周病と糖尿病は互いに悪影響を及ぼしあうことが知られています。

歯周病の元となるのは、「歯周病菌」とよばれる細菌群です。
歯周病菌によって炎症が起こり、歯肉から入り込んだ歯周病菌が血流にのって全身に運ばれ、全身の病気に影響を与えます。

糖尿病

歯周病と糖尿病は密接に関係しています。糖尿病になると歯周病の発症を招くリスクが高まり、歯周病は糖尿病を悪化させます。
重症化するとインスリンの働きが弱まることにより、血糖のコントロールが悪くります。

心臓病

歯周病になると、心臓病をはじめ呼吸器疾患、糖尿病などになりやすいと言われていますあ。とくに心臓病は、歯周病と密接な関係があります。
歯周病菌が血管内に入ることで血栓ができ、動脈硬化や心筋梗塞、狭心症などを引き起こすリスクが高まります。

早産・低体重児出産のリスク

妊娠している女性が歯周病に罹患している場合、低体重児・早産の危険性が高くなる事が指摘されています。またこのリスクは約7倍にものぼると言われています。
歯周病菌が妊婦の子宮にも影響をおよぼし、子宮が陣痛に似た筋肉収縮を起こすことがあります。これにより、早産や低体重児の出産リスクが大幅に高まります。
年齢関係なく、日ごろからのケアをしっかり意識していきたいですね。

正しい口腔ケアで、歯周病を予防する

歯周病は口の中だけでなく全身の病気にも繋がるリスクがあるということに驚かれた方も少なくないかと思います。
より毎日の中でのケアが重要になってきますので、いくつかご紹介していきましょう。

毎日の歯みがきでプラークを除去

やはり毎日の歯みがきは欠かせません。
歯周病は、プラーク(歯垢)の中に存在している歯周病菌が原因で起こっています。
歯垢(プラーク)は生きた細菌のかたまりで、むし歯・歯周病などの原因となります。乳白色で歯と同じような色をしており、舌で触るとザラザラした感触があれば、それは歯垢(プラーク)です。
毎日の正しい歯磨きにより、このプラークを取り除く習慣を作っていくことが大切になります。

歯磨きのポイントは動かし方力加減です。
1~2本の歯に対し10~20回ほど小刻みに動かしながら、軽めの力で磨いていきます。(力が強すぎると、歯を痛める原因になります)

歯と歯の隙間や奥歯、歯の側面などはプラークが残りやすい場所なので注意が必要です。

菌の繁殖を抑えよう

菌の繁殖を抑え、歯みがき後のキレイな状態を長持ちさせるためには洗口液の使用が効果的です。
洗口液は口中のすみずみまで行き渡り、成分が口中に残りやすいメリットがあります。
特に、歯周病のリスクが高い方は毎日の習慣にしましょう。

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